オゾン発生器は、空気中の有害物質を分解するために使用されますが、稼働中にオゾンのニオイ、いわゆる「オゾン臭」が発生することがあります。
オゾン発生量が少量の家庭用オゾン発生器では、オゾン臭を感じる人はほとんどいませんが、「オゾン発生器の購入を検討しているが、オゾンのニオイが気になったりしないのかな…」と不安な人もいるかもしれません。
本記事では、そのような方のために、家庭用オゾン発生器を利用した際のオゾン臭について詳しく解説します。

オゾン発生器とは?

オゾン発生器は、空気中の有害物質を分解するために使用される電気機器です。
オゾン発生器は、電気的なエネルギーを用いて酸素分子(O2)を分解し、オゾン分子(O3)を生成することで空気中の有害物質を分解します。オゾン分子は強力な酸化作用(塩素の6倍)を持っており、ウイルスや菌、カビ、煙、ニオイなどを分解することができます。

一般的にオゾン発生器は、家庭用、業務用、工業用といった用途によって分類されます。
オゾン発生量としては、家庭用<業務用<工業用となります。

家庭用製品は、空気清浄機のような感覚で使用されています。
業務用製品は、オフィスや店舗、ホテルなどで使用され、空気中の有害物質を分解して空気を清浄にすることができます。
工業用製品は、建設現場や工場などで使用され、大量の有害物質を分解することができます。

用途オゾン発生量
家庭用0.5mg/h以上30mg/h未満
業務用30mg/h以上10,000mg/h未満
工業用10,000mg/h〜

オゾン発生器という機器についてもっと詳しく知りたい人は「【専門家&AI共著】オゾン発生器(オゾン脱臭機)とはなんですか?」をご覧下さい。

オゾン発生器が発するニオイ「オゾン臭」とは?

オゾンにはオゾン特有のニオイ「オゾン臭」と呼ばれるものがあります。
人によって個人差はありますが、「プールの消毒臭に近い」「酸素系の漂白剤の臭い」などと感じる人が多いようです。

とはいえ、このオゾン臭はオゾンの濃度にもより、オゾン発生量が少量の家庭用オゾン発生器では、機器本体のオゾン放出口に鼻を近づけて嗅いでもかすかにオゾン臭を知覚する程度です。

注意喚起
オゾン発生器の種類や設定、オゾン発生量等にかかわらず、機器本体のオゾン放出口に鼻を近づけてオゾン臭を直接鼻から嗅ぐ行為は危険ですのでやめて下さい。

稼働中にオゾン臭がしないオゾン発生器もある

たとえオゾン発生量が少量の家庭用オゾン発生器のわずかなオゾン臭であっても、それがどうしても苦手であるという人もいるかもしれません。
その場合、オゾン脱臭機能が搭載された空気清浄機を選ぶという方法もあります。
オゾン脱臭機能が搭載された空気清浄機の場合、家庭用オゾン発生器の1/10程度の発生量となるため、家庭用オゾン発生器よりさらにオゾン臭を感じません。
ただし、オゾン臭を感じる度合いはオゾン発生量=効果に比例することを覚えておきましょう。

オゾン臭に関するQ&A

オゾン臭が人やペットに与える影響は?

家庭用オゾン発生器であることを前提に、かすかにオゾン臭を感じる状態であれば人やペットには一切影響はないのでご安心下さい。病院の待合室などでも利用されているほどの安全性の高さです。

オゾン臭ってどんなニオイ?

プールの消毒臭や酸素系の漂白剤に近いニオイです。人によっては「焦げたバターのようなニオイ」「稼働中の湯沸かし器周辺にうっすら漂うあのニオイに近い」と感じる人もいるようです。

ある日突然、オゾン発生器からオゾンのニオイがしなくなりましたが何が原因?

すでにオゾン発生器を使用していて、稼働時にはオゾン臭をかすかに感じていたのにある日突然このオゾン臭がしなくなったという場合は、何らかの故障でこれまで放出されていたオゾンが放出されなくなったことが原因かもしれません。
そのようなケースにおいては、メーカーや購入したショップに「以前はオゾン臭を感じたが、急にオゾン臭がなくなった。故障が原因でオゾンが放出されていないのかもしれない」などと伝え、修理や新品交換などの対応をしてもらうようと良いでしょう。

まとめ(結論)

家庭用オゾン発生器であれば、人がオゾン臭を感じることはほとんどありません。
オゾン臭をかすかに感じたとしても、それはオゾンが空間の菌やウイルスをやっつけてくれている証拠と思い、あまり気にする必要はないでしょう。

オゾン専門家/管理人

家庭用オゾン発生器に限定した場合、実際に「オゾンのニオイが苦手だからオゾン発生器を使うのをやめた」という人は0.1%未満のイメージです。そういう人がいないわけではないが、ほぼすべての人が許容できるレベルである。そのようなご認識で問題ないかと思います。