オゾン発生器とは、簡単にいってしまえば「オゾンを発生する機器」です。
空気清浄機はその名の通り空気(とても曖昧)を清浄する機器ですが、オゾン発生器はオゾンを発生する機器。それ以上でもそれ以下でもありません。

オゾン発生器は「オゾン脱臭機」や「オゾン消臭器」「オゾン発生装置」「オゾナイザ」などと呼ばれることもありますが、基本的にはすべて同じ機器「オゾン発生器」を指しています。
ちなみに、オゾンを水に溶存(水中に溶け込んだ状態)させた液体を「オゾン水」といいますが、このオゾン水を作る機器はオゾン発生器とは別であり「オゾン水生成器」といいます。

ここではオゾンの研究や開発に長年携わってきたオゾン専門家と最新技術のOzone AIが力を合わせて、皆さんの「オゾン発生器とは」の検索ニーズにお応えいたします。

本記事は、オゾン発生器という機器をざっと(正しく)知ることができるまとめ記事の構成となっていますが、目次をご覧いただき、読みたい箇所だけ読んでもよし、さらにその話題を深堀りしたQ&Aを各項に並べておきますので、そちらに進まれてもよし。そんなふうにお役立ていただければ嬉しく思います。

オゾン発生器の原理と仕組み(メカニズム)

オゾン発生器の原理と仕組み(メカニズム)
オゾン発生器の原理と仕組み(メカニズム)

オゾン発生器でオゾンを生成する際の原料は「酸素」であり、オゾン発生器と呼ばれる機器の内部には、放電現象を起こすための「放電管(または放電板)」という部品が使われています。
酸素を原料とし、電気の力を利用してオゾン発生器内部の放電管で放電現象を意図的に起こすとオゾンが生成され、機器のオゾン放出口からオゾンが放出される仕組みです。
この「放電管」ですが、オゾンを生成すればするほど摩耗・劣化していき、オゾン発生器の製品寿命は主にこの放電管の摩耗・劣化具合を目安に設定しているメーカー(*1)が多いです。
品質が高い放電管が使われていたり、本来1本の放電管のところ、2本に増やして1本あたりの放電管にかかる負担を軽減させるなどすると、摩耗や劣化速度が遅く、製品寿命は長くなります。

*1 無責任・デタラメな製品寿命を表記しているメーカーやショップも多いのでご注意下さい(特にAmazonに多い)。製品寿命の根拠が明確でなかったり、放電管寿命を公表していない場合、まともな業者ではない確率が高いとお考え下さい。

オゾン発生器は効果あり?効果なし?

対象や環境などの前提を無視して「効果あり」「効果なし」とすることはできません。
またこれはオゾン発生器の効果というより、オゾンの効果なわけですが、「オゾン発生器は◯◯に効果ありますか?」という質問が多いため、ここに「オゾン(発生器)の効果」としてまとめます。

厳密に言葉を定義すると、効果に近い言葉で「作用」があります。
作用とは、あるものの働きが他のものに与える影響のこと。薬の作用や副作用、てこの作用点など。
効果は「作用がもたらした結果」を指します。
効果という言葉は、一般的には、目的通りのよい結果のことを表したりします。だから目的に反して悪い結果が生じると「逆効果」なんていいますね。
ただ、専門的にはその結果の良し悪しは関係なく、良い結果であろうと悪い結果であろうと「効果」となります。
エビデンス(科学的裏付け)がとれている周知の事実については次のとおりです。

効果説明
消臭・脱臭効果悪臭の原因は主に「菌の増殖」です。
よって、菌の増殖を抑止するか、もしくは減らすか、死滅させることで悪臭問題は改善、あるいは完全に解決することが可能です。悪臭問題の解決は、オゾンと次亜塩素酸ナトリウムがもっとも適しています。
ただし、次亜塩素酸ナトリウムは残留性の問題があるため、安全性が高く求められる環境における作業では、オゾンが使用されるケースの方が多いです。
除菌・殺菌効果オゾンは広範囲の菌やウイルスに対し高い効果を示し死滅することができます。
ちなみに、菌を殺すことは殺菌、ウイルスを感染できない状態にすることは不活化または不活性化といい、「ウイルスを殺す」とはいいません。ですので「死滅」とは菌は殺菌、ウイルスは不活化させることを意味しているとご理解下さい。
代表的な菌に対する効果でいうと、大腸菌、ブドウ球菌、クロストリジウム パーフリンジェンス、コクシジウム、真菌(カビ)、枯草菌などに効果があります。
ウイルスでは風邪の原因となるウイルス全般(ライノウイルス、コロナウイルス、新型コロナウイルス、RSウイルス、パラインフルエンザウイルス、アデノウイルス、エンテロウイルス、インフルエンザウイルスなど)、アルコールではほぼ効果がないノロウイルスやその他犬パルボウイルス、鶏脳脊髄炎ウイルスなどにも不活化効果があります。
忌避効果と繁殖抑制効果糞中の化学物質が仲間との情報交換機能になっている虫や動物は数多くいますが、私たちに身近な存在としてその代表例が「ゴキブリ」「ダニ」「小バエ」などが挙げられます。
この「糞中の化学物質」のなかには、繁殖活動に欠かせないフェロモン分泌物だけではなく、安全や危険を知らせるための情報交換機能に相当する物質も含まれているといわれています。
オゾンは、そんな「糞中の化学物質」を分解するため、ゴキブリ・ダニ・小バエは繁殖活動に支障をきたし、また情報交換機能も失います。
これによって、ゴキブリ・ダニ・小バエの繁殖を大幅に減らすことができます。
鮮度保持効果残留性がないため、その安全性の高さからオゾンは厚生労働省が定める「食品添加物」に認められています。
そのため、野菜や果物の農薬洗浄(特にカット野菜にはオゾン水が使われていることが多い)などにも利用されています。
洗浄はもとより、野菜や果物をオゾン水で洗浄したり浸けたりすることで鮮度が保持され、また野菜や果物本来の自然で鮮やかな色を長時間持続させることが可能です。最近では、野菜や果物だけではなく魚介類などの鮮度保持にオゾンやオゾン水が利用されている場面を見かけることが多くなりました。
オゾンで証明されている効果

オゾン発生器におけるゴキブリやダニに対する効果

オゾンは、ゴキブリ・ダニ・小バエなどの糞中の化学物質を分解することから、忌避効果と繁殖抑制効果が認められています。
そのため、オゾン発生器はゴキブリ・ダニ・小バエなどの発生が時には致命的な問題になり得る飲食店やホテル・旅館などの宿泊施設業において広く導入されています。

オゾン発生器はコロナに効果があるのか〜エビデンス(科学的裏付け)

このときの「コロナ」は新型コロナウイルスを指し、「効果」とは新型コロナウイルスを感染できない状態にする「不活化」を指すという前提のもとお答えします。
オゾン発生器(オゾン)は新型コロナウイルスを不活化します。
とはいえこれ自体はそれほど驚くことではありません。何故なら、従来のコロナウイルスである重症急性呼吸器症候群コロナウイルス(SARS-CoV)や中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)をオゾンが不活化させることはすでに知られているところでしたので、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対しても効果を示す可能性がきわめて高いと考えられていたからです。
あのコロナ禍のドタバタ騒ぎの中、強いエビデンスとしてこれを発表した奈良県立医科大学と藤田医科大学のおかげで日本全国の企業や大学における開発や研究が大きく前進したことは私の周りを見ていても間違いありません。

コロナ以降、特に「エビデンス」や「エビデンスがあるかないか」というシーンを多く見かけるようになりましたが、エビデンスは「あるか、ないか」ではなく「強いか、弱いか」で判断するのが本来のエビデンスという情報の捉え方です。エビデンスがあるかないかで議論しているなら、おそらくその人は少なくてもどの領域の専門家でもないでしょう。

高濃度オゾンガスに関するエビデンス/奈良県立医科大学

出典:奈良県立医科大学
出典:奈良県立医科大学
発表日時2020.05.14
発表元奈良県立医科大学
資料タイトル(世界初)オゾンによる新型コロナウイルス不活化を確認
(世界初)オゾンによる新型コロナウイルス不活化の条件を明らかにした。
内容(研究成果)CT値330(オゾン濃度6ppmで55分曝露)
1/1,000~1/10,000まで不活化。
CT値60(オゾン濃度1ppmで60分曝露)
1/10~1/100まで不活化。
URLhttps://www.naramed-u.ac.jp/university/kenkyu-sangakukan/oshirase/r2nendo/ozon.html

低濃度オゾンガスに関するエビデンス/藤田医科大学

出典:藤田医科大学
出典:藤田医科大学
発表日時2020.08.26
発表元藤田医科大学
資料タイトル本学の村田貴之教授が人体に安全な低濃度オゾンガスで新型コロナウイルスを不活性化できる事実を世界で初めて発見しました
内容(研究成果)藤田医科大学資料
オゾンガスは多くの病原体を不活化する効果があることが知られており、新型コロナウイルスにも効果があることがすでに報告されています。しかし、既報の実験は、1.0〜6.0ppmという高濃度のオゾンガスを使用しており、人体への毒性が懸念されていました。今回、本学の村田教授研究グループは、人体に許容される低濃度(0.05と0.1ppmで実験)でもオゾンガスが新型コロナウイルスに対して除染効果があるということを明らかにしました。感染拡大の抑制・予防に向けての基礎的なエビデンスになると考えます。
URLhttps://www.fujita-hu.ac.jp/news/j93sdv0000007394.html

ただ、当たり前ですが感染してしまった人間をオゾンで救えるという趣旨ではありません。
対象物(ドアノブやスマホ、家具など)に付着するウイルスを死滅させ接触感染を予防したり、対象空間にオゾンを放出し飛沫感染の一部を防ぐことはできるという意味です(*2)。
「新型コロナ、瞬間除菌!」という商品を見つけたときは思わずクスッと笑ってしまいました。新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)はウイルスであり菌ではありません。ですので、「ウイルスを除菌する」というのは意味不明です。

空間除菌ビジネスにはご注意を

*2 オゾンは空間除菌になり得ますが、その他のいわゆる「空間除菌」はもはや「ビジネス」であり、ほとんどのケースで効果という効果はありませんので真に受けないようにご注意下さい。

オゾン発生器は体に悪いのか

オゾン発生器というより「オゾンは体に悪いのか?人体への影響はどうなのか」という点について。
基本的なことですが、無条件で体に悪い物質というのは実はほとんどありません。

どういうことかいうとその危険性や安全性が「量」によって決まるのです。

医学に「毒性学」という領域がありますが、これは人の健康や環境を守りながら、物質の有効利用を考える学問です。
毒性学の父「パラケルスス」はこう言っています。

「全てのものは毒であり、毒でないものなど存在しない。その服用量こそが毒であるか、そうでないかを決めるのだ」
(ドイツ語: Alle Dinge sind Gift und nichts ist ohne Gift; allein die Dosis macht es, dass ein Ding kein Gift ist.)

Paracelsus/Wikipedia

オゾンだけではなく、酸素も水も砂糖も塩もほぼすべてのものが量によっては体に悪いまたは良いといえます。
オゾンにとっての量、つまりそれは「濃度」を指します。
適切なオゾン濃度、正しい使い方(難しくありません)をすれば、オゾンが体に悪いなどということは決してありません(*3)ので安心して下さい。

無責任なメーカーやショップにはご注意を

*3 一部の無責任なメーカーやショップで販売されているオゾン発生器では、公表されている以上のオゾン発生量があり、意図せず高濃度環境になってしまうケースがあることを確認しています。その場合は、この限りではありません。

〈より詳しく〉
適正なオゾン濃度

高濃度のオゾンが及ぼす人体への影響

下の図はオゾン濃度と人体への悪影響の関係性をまとめたものです。

オゾン濃度(ppm)人体への影響
0.01-0.02多少の臭気を覚える。(やがて馴れる)
0.2-0.5視覚低下の症状が出る危険性がある。
0.1人によっては喉や鼻に刺激を感じることがある。
0.2-0.53~6時間の曝露で視覚低下の症状が出る危険性がある。
1.0気道に違和感を生じる。
1.0-2.02時間曝露で頭痛、胸部痛、上部気道の渇きとせきが起こり、曝露を繰り返せば慢性中毒にかかる。
5.0-10.0肺水腫や脈拍増加の症状が出る。
15.0-20.0小動物は2時間程度で死亡する。
50.0人間は1時間程度で死亡する危険性がある。
オゾン曝露濃度と生理作用(日本オゾン協会刊行「オゾンハンドブック」による)

■0.1ppmを超えたときの危険性
0.1ppmを超えても、のどに違和感を持つ人が出るか出ないかというくらいの影響で、健常者であれば、一日8時間、週に40時間程度吸い続けていても人体に大きな影響を及ぼすことはありません。
※ちなみにオゾンの臭気を感じ始めるのは、0.002ppm程度からです。
とはいえ、一般的な家庭用オゾン発生器は室内空間が0.03ppm程度が上限ですし、業務用オゾン発生器の場合は、無人環境で作業を行うのが基本なので、仮にオゾン濃度が3.0ppmなどになってもそのオゾンを吸い込むわけではありませんので、この表に書かれている人体への影響は気にしなくて大丈夫です(この表をみて「オゾン怖い!」と誤解されることは多い)。

〈より詳しく〉
適正なオゾン濃度

オゾン発生器は危険なのか?

体に悪いのか、人体への影響は?健康被害は?という点については前項を参照して下さい。
ここでは、オゾン発生器という機器の危険性について触れます。
経済産業省所管の独立行政法人・行政執行法人である「NITE(独立行政法人製品評価技術基盤機構)」という団体があり、ここで電化製品(電気製品等含む)の事故情報を調べることができます(この団体は信頼に値します)。
詳しく知りたい人はご自身で事故情報を検索して下さい。

結論は次のとおりです(2022年12月時点)。
※重大な事故=「死亡事故」「家屋全焼」など

【プレス発表が行われた事故事例/経済産業省】

機器事故件数重大な事故※
オゾン発生器10
空気清浄機140
加湿器161

【報告義務がない事故事例/NITE(独立行政法人製品評価技術基盤機構)】

機器事故件数重大な事故※
オゾン発生器130
空気清浄機1963
加湿器1934

この事実から、どうやらオゾン発生器という機器自体が無条件で危険性が高いわけではなさそうだぞ、ということがお分かりいただけるかと思います。
※オゾン発生器は空気清浄機の1/10〜1/15程度の普及率であることを考慮すれば、逆に空気清浄機や加湿器よりオゾン発生器のほうが安全というわけでもなく、「だいたい同程度の事故発生率」と考えることが妥当です。

オゾン発生器のメリット・デメリット

他のどのような電気製品がそうであるように、オゾン発生器にもメリットとデメリットがあります。

オゾン発生器のメリット

オゾン発生器のメリットは次のとおりです。

  • メリット①:強力なニオイも消臭・脱臭できる
  • メリット②:安全性の高さ(オゾンは食品添加物にも指定されている)
  • メリット③:持ち運びしやすい
  • メリット④:低コスト
  • メリット⑤:オゾンは残留性がない
  • メリット⑥:消臭・脱臭だけではなく除菌・殺菌も可能
  • メリット⑦:いわゆる「ニオイ戻り」がない

やはり一番大きなところでは、消臭・脱臭ではないでしょうか。
ニオイの問題は空気清浄機では解決できません。

中には、一部の空気清浄機では「脱臭機能」などがありますが、あれ、実は製品内部で意図せず発生したごく微量のオゾンが機器周辺の限定された環境・エリア(本体周辺10-30cmなど)において、消臭・脱臭効果を示したことから「これを付加価値に」→「この空気清浄機は脱臭機能も搭載されています!」→その訴求で売上が伸びた。という経緯がありまして。

だったらそれでいいじゃないかと思われる方もいるかもしれませんが、その「脱臭機能」は「お部屋まるごと」なんてとんでもない話で、本当に機器周辺10-30cmなので「気休め程度」とご認識下さい。
何故なら、空気清浄機に搭載されている一般的な脱臭機能で発生しているオゾンは0.03mg/hなどだからです。ほぼ意味がありません。
小型の家庭用オゾン発生器でも1mg/hなどあることを考えれば0.03mg/hというオゾン発生量がどれだけ少ない量であるかイメージしていただけるかと思います。

オゾン発生器のデメリット

オゾン発生器のデメリットは次のとおりです。

  • デメリット①:初期費用がかかる
  • デメリット②:機器の使い方には注意が必要
  • デメリット③:人体に影響が出る可能性もゼロではない

たとえば、オーニットの「BACTECTOR(バクテクター)」というオゾン発生器は全国1,200台の救急車に搭載されています。
緊急事態に使用される緊急車両に効果がないものや危険なものが搭載されるはずがないというのはご想像いただけるかと思いますが、一般の方に対しては、その効果や安全性についてはまだまだ正しい理解が浸透していない印象です。
②の「機器の使い方には注意が必要」ここさえしっかり理解すれば自然と③の懸念はなくなります。
オゾン発生器のメリットを考えれば、十分許容できるデメリットかと思います。
②の理解を深めていただくために事項で「オゾン発生器の使い方」に触れます。

オゾン発生器の使い方

オゾン発生器の使い方は業務用と家庭用で大きく異なります。
まず第一に注意してほしいのは使用環境には「無人」「有人」があり、オゾン発生器を安全にお使いいただくためにもこれは必ず守って下さい。
逆をいえば、これさえ守っていただければ(悪質ショップに低品質オゾン発生器を掴まされない限り)安全といえます。

用途オゾン発生量使用環境
業務用多量無人
家庭用少量有人

一般的に、業務用オゾン発生器のオゾン発生量は31mg/h〜7,500mg/h程度。
一方、家庭用オゾン発生器は1mg/h〜30mg/h程度とお考え下さい。

オゾン発生量が多量であれば効果は高いが、人や動物は退避して作業を行わなければならない。
オゾン発生量が少量であれば効果はそこまで高くないが、人や動物が滞在したまま使用することができる。


ざっくりいうとそういうことです。

業務用オゾン発生器の使い方

出典:ライオン株式会社
出典:ライオン株式会社

風呂場の防カビくん煙剤ってありますよね?
業務用オゾン発生器を利用したオゾン作業はまさにあんなイメージです。

そんな環境に人や動物がいていいはずがありませんよね?
業務用オゾン発生器を使用したオゾン作業もそれと同様です。
業務用オゾン発生器は、オゾン発生量も多量で狭い空間の場合、すぐに高濃度オゾン環境(1.0〜3.0ppmなど)をつくり出すことが可能です。
オゾン発生器を稼働させてすぐに退避して下さい。

家庭用オゾン発生器の使い方

適用範囲(◯◯㎡または◯◯畳など)を守って使うという前提で、空気清浄機のような感覚で24時間稼働させて使用することができます。
一般的な日本のオゾン専業メーカー製造の製品であれば、家庭用オゾン発生器は、オゾン発生量と適用範囲で適切なオゾン濃度環境(安全かつ効果がある)が作られるように設計されています。
基本的な使い方としては、購入して商品が届いたら、箱から出し、電源を接続して連続稼働・つけっぱなしで使用されています。

オゾン発生器・オゾン発生装置に関する厚生労働省の見解

Ozone AI が「オゾン発生器に関する厚生労働省の見解はどこで確認できるのか?」という検索ニーズを拾ってきました。
ですが、過去、オゾン発生器という機器に関して厚生労働省が何か直接的な見解を示した記録はありません。
ただ、フェアな情報をお伝えしたいという観点から以下オゾンに関連する厚生労働省の見解を参考までにご紹介します。

FDAにおけるオゾンに関する見解について
※資料「FDA」とは「アメリカ食品医薬品局」というアメリカの政府機関を指しています。

第2回寝具類選択専門部会
こちらも念のためリンクしておきますが、資料内に「オゾンは強力な殺菌剤で、かつ低残留性である。しかし、オゾンに脱臭効果はない」と、明らかな事実誤認が堂々と書かれており、どうやらオゾンに詳しい人間がいなかったようです。

感染の危険のある寝具類におけるオゾンガス消毒について
こちらは特に大きな誤りはありませんが「常に作業環境基準(0.1ppm)を遵守することとし、併せて、定期的に作業所内の換気を行うこと。」と、有人環境の作業を前提にしたコメントです。
有人環境での作業であればそうなのですが、最後の6では「オゾンは酸化力が強いことから、ゴム製品の素材はオゾンガス消毒によって劣化するため、取扱いに注意すること。」とあります。
たしかにゴム製品は耐オゾン性が低いのですが、ゴム製品がオゾンで劣化する(可能性がある)濃度は少なくても1.0ppm以上の高濃度環境であり、その環境で人が滞在して作業を行うことはあり得ないわけで、「ん?ここに書いていることは有人・無人ごちゃ混ぜになっている?」「この情報をまとめた人は本当にオゾンに詳しい人?」という疑問は抱きますが…。

公衆浴場における衛生等管理要領について
ここにもオゾンに関することが記録されていました。
「浴槽水中にオゾンを含んだ気泡が存在しないようにすること」とありますが、浴槽水中にオゾンを溶存させたくてもレジオネラ属菌の除菌(殺菌・消毒含む)のために用いる程度の機器ではまず無理です。仮に浴槽水中にオゾンを溶存させたい場合、超巨大な電解式のオゾン水生成装置などが必要になりますが、そのような話は聞いたことがありません…。

改めてよく調べてみましたが、オゾンに関する厚生労働省の見解と呼べるものはこの程度でした(2022.12)。
もし他にもございましたら是非教えていただけると助かります。

オゾン発生器はいくら?〜価格相場や目安

オゾン発生器の品質はまさにピンキリ●●●●です。
それらしいロゴマーク(既製品にシールだけのケースもあり)を機器に表記している低品質な海外製品から、あの三菱や東芝が製造するオーダーメイドのオゾン発生装置(大型のものは装置と呼ばれます)まで。
金額的には数千円〜数百万円といったところでしょうか。

オゾン発生器のメーカーは?

日本国内のオゾン専業メーカーではオーニット、タムラテコ(次いでエコデザインやオゾンマートなど)あたりが有名で、業務用or家庭用、その他オゾン発生量や搭載機能などで金額は大きく変わりますが、家庭用製品は小型ロースペックのものが1万円〜、上位のハイスペックモデルで〜10万円、業務用製品は5〜60万円くらいです。

ちなみに、1万円未満の家庭用オゾン発生器はほとんど意味がありません。家庭用オゾン発生器の購入を検討している方は1万円以上の製品を購入するようにして下さい。

オゾン発生器は空気と電気があれば基本的には動きますし、オゾン発生器としての目的(除菌や消臭)を果たします。
ですので、ランニングコストは非常に低いです。
中には、一部の家庭用製品で「定期的なフィルター交換(高額)」をすすめ、カミソリの替刃ビジネスよろしく継続的に課金させようとする場面を見かけますが、ほとんどの場合、自分で工具を用意してフィルター部を開け、フィルターを掃除機で吸うなどすれば汚れたフィルターはほぼリセットされ問題なくその機能を持続します。
一方、業務用オゾン発生器の多くはメンテナンスフリーが中心です。