
グッピー
オゾンは水生生物の飼育設備(個人宅アクアリウム)内の熱帯魚にどのような影響を与えますか?
家庭用は心配なし・業務用は念のためオゾンが届かない室外に出して作業しましょう
家庭用のオゾン発生器をご自宅に導入される方や、オゾン脱臭サービスを取り入れる清掃業の方などから時折このようなご質問をいただきます。
オゾン発生器には、人やペットがいる有人環境で使用する「家庭用」と、人やペットがいない無人環境で使用する「業務用」があり、それぞれ使用環境やオゾン発生量も異なるため、この質問に対する回答は家庭用と業務用に分けてご説明します。
これはオゾン濃度によりますね。
つまり、室内空間の広さやオゾン発生量を無視して「安全だよ(もしくは危険だよ)」と回答するのは適切ではありません。
とはいえ、それほど心配することでもないので、家庭用オゾン発生器と業務用オゾン発生器に分けてざっくりと説明したいと思います。
■家庭用オゾン発生器が水槽の中の熱帯魚などへ及ぼす影響
ごく微量の気体のオゾンが水槽の(水の)中に自然と溶け込むことは、まずありません。
仮に百歩譲って室内空間に放出された半分程度がすべて水槽に溶け込んだとしても、熱帯魚が病気になったり死んだりなど、何らかの悪影響を与えることはありませんし、逆に養殖事業などにおいて積極的にオゾンが活用されているくらいです。
■業務用オゾン発生器が水槽の中の熱帯魚などへ及ぼす影響
業務用オゾン発生器を使用して作業を行った際に、室内に設置された水槽の中の熱帯魚などに悪影響が確認されたなどの報告や事例についても過去に1件もありません。
そもそも、気体のオゾンは簡単に水の中に溶け込みません。
仮に、チューブやエアレーションストーンなどを使い、オゾン発生器本体から直接水中にオゾンを放出(これを「エアレーション式によるオゾン生成」という)したとしても、その大部分が大気中に漏れ出てしまい、放出したオゾンのほとんどが水中に溶解しません。

ですから、仮に室内空間のオゾン濃度が1.0ppmであったとしても、そのオゾンが水槽の中の熱帯魚に何らかの影響を与えるレベルで水に溶け込むというのはまず考えられません。
ただし、魚は生き物ですから、それを考えると「念のためオゾンが届かない室外に出して作業するのが望ましい」となります。