
園長
こんにちは。基本的な質問で恐縮ですがオゾン発生器ってそもそもどのように使うものなのでしょうか。
業務用(無人環境)と家庭用(有人環境)で使い方は異なります
オゾン発生器という機器は主に2つの種類に別れます。
- 無人環境で使用しなければならないもの
- 有人環境でも安全に使用できるもの
一般的に、無人環境で使用するものを「業務用オゾン発生器」とし、有人環境で使用するものを「家庭用オゾン発生器」とされています。
無人環境とは、文字的には「人」を指していますが、この場合の無人環境は犬や猫、その他の小動物なども含みます。
人や動物がいない環境で多量のオゾンを発生させ、作業を行います。
どの程度のオゾン濃度にして作業を行うかにもよりますが、基本的には「多量のオゾンでオゾン濃度を高めて一気に目的(消臭除菌やウイルス不活化)を果たす」ための機器。通常、観葉植物や熱帯魚を飼育する水槽なども退避させて作業を行います。
「業務用オゾン発生器」や「無人環境で使用するオゾン発生器」などと呼ばれています。
一方、人や動物がいる環境下で使用できるオゾン発生器は、空気清浄機のような感覚で24時間常時稼働させて使います。
オゾン発生量が少量のため、「まっとうなメーカーが製造したもの」「適用範囲を守って使用する」ことを前提にすれば、人や動物がその場にいてもまったく問題ありません(その想定で設計されています)。
観葉植物などもそのままでOKです(空気清浄機と何ら変わらない感覚で大丈夫です)。
「家庭用オゾン発生器」や「有人環境専用設計のオゾン発生器」などと呼ばれます。
無人環境(業務用)オゾン発生器の使い方
対象空間にオゾン発生器を設置し、窓やドアを閉め、空調などの換気をOFFにして可能な限り密閉率を高めましょう。
このとき、観葉植物は念のため一緒に退避して下さい。
※テレビやパソコンなどの電気製品に悪影響はありません。
※観葉植物は植物の種類にもよりますが、特にゴムの木などはオゾン耐性が弱いです。
準備ができたら機器の電源をON
運転開始後、オゾン発生器から放出されたオゾンが対象空間に充満し、その後、オゾンが空間内に浮遊・付着している菌やウイルスと分解反応を起こすまで一定時間待ちます。
「どのくらい待てばいいの?」→オゾン放出時間+オゾン放出時間の3〜4倍程度。たとえば、オゾン放出が10分間なら+30〜40分の待機時間が理想なので、計40〜50分程度ということになります。待機時間をしっかり設けることでオゾンがよりその役割を果たしやすくなります。
オゾン放出10分間、待機(オゾンが分解する時間)40分であれば、計50分ですから、運転開始から50分が経過したら機器を停止します。
※オゾン放出時間や待機時間は必要に応じて長くしたり短くしたりして調整して下さい。
※オゾン放出+待機を1セットとし、1セットで完全脱臭されない場合などは同様の流れで数セット繰り返し行って下さい。
機器を停止したら、窓やドアを開け、空調などもまわし、一気に換気をすると数分程度(お部屋の広さや換気効率にもよります)で残ったオゾンはすぐに酸素に戻って完全無害化しますので、以降はいつも通りその空間をお使いいただけます。
有人環境(家庭用)オゾン発生器の使い方
- まっとうなメーカーの製品(*1)を使用する
- 適用範囲を厳守する
業務用オゾン発生器とは異なり、家庭用オゾン発生器の場合は、この2点を前提に、空気清浄機のように常時稼働させてお使いいただけます。
ですので、基本的にはお手元に機器が届いたら、設置して電源をONにするだけです。
以降は、つけっぱなしでお使いいただけます。
人や動物、観葉植物などなど、すべてそのままで問題ありません。
「うちは犬や猫ではなく、鳥なんですが大丈夫ですか?」というお問い合わせもちょくちょくいただきます。(結構鳥を飼っている人が多いみたいで驚きました)
はい、有人環境で使用する家庭用オゾン発生器は、オゾン発生量も少量ですから、高いオゾン濃度にはなりません。基本的には何の問題もありませんし、安全なのでご安心下さい。
ただ、ご不安であれば、放鳥するときだけは機器をOFFにするなどしていただければ、より安心するのではないでしょうか。